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熊本市 けやき通り歯科医院の院長西村です。
私は、熊本市で開業して、他院での治療のやりかえが多いことや、自分自身一生懸命治療したのに数年たって壊れたり、繰り返しむし歯になる事に疑問を感じ、フィンランドに学び、予防歯科に早くから取り組んできました。その結果、むし歯や、歯周病は早い時期にキチンと取り組めば簡単に歯を失うことはないんだと言うことが分かってきました。
ところが、例外がありました。
一つが若いうちにブリッジにしたために周りの歯を削ってしまい、場合によって神経をとることで土台の歯がもろくなってしまう場合です。
むし歯や外傷などで歯を早い時期に失ってそれを補うために従来はブリッジしかありませんでした。健康な歯を失った歯のために犠牲にするのはつらいですが,従来はその方法しかなかったのも確かです。他には入れ歯しかありませんでした。入れ歯は周りの歯をほとんど削らずに処置ができますが、金属のバネが見えます。取り外し式ですので動きます。プラスティックでできているのでにおいがつきます。若い人、特に女性には受け入れるのはかなり難しいようです。かといってブリッジでは歯をたくさん削ります。さらに治療後痛みが出ないよう神経をとる治療も以前はよくされていたようです。神経をとった歯は栄養が送られなくなりもろくなり、寿命がかなり短くなります。ブリッジにして周りの歯の分まで支えるならなおのこと、早くだめになってしまうのです。これを補うすばらしい治療法がインプラントなのです。周りの健康な歯を削ってしまうことがありません。
2つめは義歯のバネがかかった歯、ブリッジの支台で無理をしている歯が、その仕事量の大きさにたえきれず壊れていくのです。これを防いでくれる、つまり力のコントロールができる唯一の治療法がインプラントだったのです。
私の妻の父は現在75才ですが、昔から歯が丈夫であまり磨かないのに、むし歯にも歯周病にもかかっていないのが自慢でした。天草出身で魚を小さい頃から食べていたのが良かったんだ、といつも言っています。
その義父が数年前に歯を何本か連続して失いました。原因は破折です。むし歯や歯周病にならなくても、ずっと使い続けることで、歯はだんだん壊れてくるのです。特にかむ力が強い人、神経をとってもろくなった歯は失いやすいものです。もし義父がここで入れ歯を選択していたら、周りの歯はまた壊れてしまったことでしょう。
当時73才とやや高齢ではありましたが、勇気を出してインプラントを選択した義父は、当院でのインプラント処置を受け、数年たった今でもおいしく食事をし、周りの歯もしっかりしており、半年おきに担当の歯科衛生士のクリーニングを受けに来ており、あれから歯を一本も失っていません。歯の大切さも分かっていただき、今では、歯間ブラシも欠かさずするくらい歯ブラシに熱心な義父です。
このようにインプラントは単に歯の代わりでなく、周りの歯を助けるという重要な役割も持っているのです。 |
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